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風に吹かれる布1/7

1999 / 1000 x 250 x 350 mm / アルミニウム、モータ、プロペラ、布、etc

送風機のファンには外枠やファンガードなどの安全対策をとることとなるだろう。
はためく布は、模型と同様に綿の生成りを使用する。
最終的な大きさ及び 送風機と布との距離は、その場所にあわせ決定する。

「風に吹かれる布 1/7」は、強風を起こす為のプロペラと それによってはためく布を 1000mm×250mm の板の上に設置した模型的な作品である。
実際は、作品名にもあるようにこれのおよそ7倍の大きさのものを考えている。
これは強風にはためく布の作品である。
布は旗の形状をしている。おそらく旗はあの形あの素材で風にはためき、その旗の下に集まる人々の士気を高めたのである。
例えば、国旗は 布に彩色を施し風にはためかせその躍動感あふれる力強さを それぞれの国のシンボルとしたのだ。
その旗を布とした。旗の意味を奪い、風にはためく布そのものの姿を提示した。
私は 意味を越えて ちぎれるばかりにはためく布の存在そのものまで戻りたかった。
私の作品は全て記号ではなく、それそのものだ。風に吹かれる布は、風に吹かれる布でしかない。
信号の青は、決して「進め」ではなく、青(厳密には緑)そのものなのである。

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Sculpture