WORKS

白熱灯のための鉛筆

Pencil for incandescent lamp
2007 / 1200×550×450 mm / Mixed Media

「寿限無2007展 ―DocuART―」
アート・バイ・ゼロックス・ギャラリー
2007.11.3 – 11.24

鉛筆は、何かを書き留めたり描いたりする、子供のころから誰もが使う代表的な筆記用具です。
主に紙に筆記するために使われ、芯と紙との摩擦で芯が細かい粒子になり、紙に黒い軌跡を残すことで筆記されます。今回のテーマである“ 記録 ”するための、もっとも簡単なツールといえます。

この作品の中では、鉛筆の本来の用途つまり記録するための道具として使いません。
スイッチ(電気的な接点)の部品として、使用されます。

鉛筆あるいはそれで記録することに、否定的な感情があるわけではありません。
ただ、全ての予め用意されている意味・方法・設定・目的に、疑問を持っているだけなのです。
鉛筆の芯の黒鉛は導体であるため、鉛筆の芯には電気伝導性がある、
そういう性質を持つ以上、鉛筆と呼ばれるものは、電気的な接点になってもおかしくはないと思うのです。

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Sculpture