HOT SAND
2004 / 800 x 600 x 450 mm /
ホットプレート、砂、霧吹き、アルミニウム、モータ、タイマetc
調理用のホットプレートを使用
200℃で砂を焼く
定期的に水を噴射
(今回の展示では20秒に1回)
砂は熱くなっているため、すぐに蒸発
気温が低ければ湯気が出る
砂が、ホットプレート(200度C)上で、焼かれています。
定期的に噴射される水は蒸発し、“熱い砂”であることを証明しています。
タムラはあるものの見方を提示しているだけなのです。
それはそれでしかないと。作品[HOT SAND] は熱い砂でしかないのです。
この“熱い砂”は、『時計じかけの夏みかん』企画者 開発好明のメール
「・・・作品内容は、機械仕掛け、時期が時期なだけに夏、水がテーマとなります・・・」から、発想されました。
タムラは、夏・水という言葉から、夏の熱い砂浜を再現しようとします。(物質的にいうと“熱い砂”)
タムラの作品はいつもそうです。
「何をつくるのか」という作家にとって、最も重要と思われることは、安直に決定されます。
しかし、そのものでしかないように作る あるいは見せるためには、最大限の注意を払います。
例えば、HOT SANDでは、その砂をわかりやすく焼くために一般的な調理用のホットプレートを使い、
その熱さを可視的にするため、水の蒸発という現象を選択しました。
このようにしてHOT SANDは製作されました。
欲を言えば、外気温が より低い冬であれば、
その温度差で蒸発した水分の結露(湯気)が見えやすくなり、より視覚的効果があがったでしょう。
※『時計じかけの夏みかん展』は、ギャラリーなつかにて7/26から8/7まで開催。
会期中は気温が高かったため、湯気はほとんど見られませんでした。
写真は、展覧会後、より寒い時期に再撮影されました。
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