このたびnap galleryでは、カナダ人キュレーターのジル・ミハルシンによる「Téléportation」タムラサトル×ギヨーム・ラブリの展覧会を開催いたします。
本展では、2人の作家、ギヨーム・ラブリ(カナダ在住)とタムラサトル(日本在住)がお互いのコンセプトをテレポートさせ、互いの地で、互いの作品を制作、展示をするというプロジェクトから生まれた、タムラによるインスタレーションを紹介します。
ミハルシンがある日みた、物質的な移動をさせる事なく、彫刻作品をいくつもの場所から集め、展示する、といった夢から派生した今回のプロジェクトは、作品を非物質化、軽量化し、移動させ、作家の相互作用をベースとしています。
このアイデアを聞き、企画に興味を持ったモントリオールのギャラリー、B-312のギャラリスト、マルト・カリエはミハルシンと共に現実化に向け、進み始めます。相手の作品の複製を作るわけではなく、互いのコンセプトをベースに新しい作品を造り出すという、この実験的な挑戦に挑む決意をしてくれた作家を招待しました。
このプロジェクトのポイントである“コミュニケーション”を軸に、二人の作家が二つの都市で、二つの文化と三つの言語を越え、互いの実践と確固たるコンセプトを、柔軟な考えで受け取り制作した作品を、タムラの作品がモントリオールで、ラブリの作品が東京で同時展示されます。10,400Kmの距離を越え、テレポートした作品をぜひご高覧下さい。
Galerie B-312
絵画、彫刻からメディアアートまで幅広くヴィジュアルアートを取扱い、さまざまなキャリアステージの作家達をサポートしている。展示、パフォーマンス、ワークショップ、会議、また出版などさまざまなプログラムを行い、コンテンポラリーアートのリサーチや発展を応援している。
芸術作品を中心に現在の問題などについてのディスカッションやディベートを行う場を目指している。
ギヨーム・ラブリ
カナダ、モントリオール在住
2007年 UQMA ヴィジュアル・メディアアート科 修了
2002年より、ケベックのSkol, Circa, B-31、Darling Foundry, Axeneo 7などで展示を行っている。国際的なレジデンスやイベントなどに多数参加。ケベックにて建築芸術などにも参加している。Lilian Rodriguez Art Gallery所属
ジル・ミハルシン
1970年代よりケベックの彫刻シーンで活躍している。カナダやアメリカ、またヨーロッパのアートセンターや美術館、ギャラリーなどで展示。受賞歴多数。Galerie Laroche / Joncas所属
TÉLÉPORTOTION -Maho’s desk moved 2m” _ nap gallery