アーティスト・インタビュー Art Center Ongoingより部分転載
『Standing bears go back』(1998年)では、クマが身じろぎもせずにあの音とスピードで毛をバーッとさせながらスーッと下がって行くのを見て、自分が現実から離れて行くようなような感覚すらあったし、『Double Mountain』(2001年)も、とにかく山をどうしたらくだらなくできるか、台無しにできるかを考えた。「くだらない」ということには、「いいのかな、これ?」とか「どうしよう……」みたいな「関われない怖さ」もあると思う。僕の作品ではいつも、そういうニュアンスが前面に出ればいいなと思って目指している。
(聞き手:Art Center Ongoing 小川希)